以前、どなたかおっしゃっていたのが、ちょっと心に残っている。

『難聴の人は、すぐ遠慮する。聾の人は、堂々としている。』


あら、
難聴の人だって、いろんな人がいるわよ。


──でも、そういう傾向としては、あるかもね。
聾の人って、毅然と、堂々としていて、明るい人が多い
ような、気がする(私が把握している範囲で)。


難聴の人は、どちらかというと遠慮がち。。

これは、状況からどうしても自然とそうなっていくんじゃないかしら?

全く聞こえなかったら、堂々と「聞こえないので、書いてください」って言えるけど、

聞こえづらい程度では、
かすかに、あるいは所々聴き取れたこと、
プラス、
口の動きを見て、話の前後や状況から察することができる。

それは、集中して、時に、必死で、という状態で。


でも、そういうことは、相手にはわからない。

『さっきまで「はい、はい」って頷いてたじゃない』
『難聴って、この程度(少し大きめの声)で分かるでしょ』
こんなとこらしい。

・・・・・
こちらは、自然と〈なんとかして聴き取ろうとするモード〉になってしまう。。


     *******

私の暮らしの中で、
食堂は、反響してとっても聴き取りにくい。
→なにか、話しかけられたら、きっとまた聞こえない。
→話しかけられたら、困る。


そんな図式になってしまっている。
(本当は、話しかけてくれたら嬉しいんだけど。)


そこで、ミニミニ筆談器を作って、ポシェットに入れて身につけるようにしてみた。

聞こえないとき、こういうのをサッと取り出して、
「聞こえないので、書いてください」とお願いしてみようと思って。


どんな風に反応して下さるか、チョッピリ楽しみなのです。