ふと、子どもの頃の夏の想い出が蘇ってきました。
あんなこともあったなぁ、
こんなこともあったよね。

ちょっと書いてみたくなりました。
シリーズに、できる…かな?


 自分は、つい嫌だったこととか、
 暗い想い出がよぎってくるんですが、
 楽しかったことととか、
 それなりの味わいもあったよね。

 それを、想い出しながら味わってみたいんです。
 どうぞ読み流して笑ってやってくださいな──。 


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祖母の家まで姉と、よく遊びに行ったものです。

従兄弟が4人ほどいて、にぎやかでした。

おばあちゃんは、陽気で大らかな人でした。


ある日、大きなスイカを横半分に切って、
中身をスプーンでくり抜き始めた。

どうするんだろう?と見ていると、
果物の缶詰をいくつか開けて、
皮だけになったスイカを器にして、
中に、スイカの実と、缶の果物を入れ、

一人ひとりにスプーンとストローを渡して、
「さ、食べー」と言う。


「うわぁ〜い」
私たちは、一つのスイカを真ん中にして夢中で食べました。
もう、遠慮も何もない、食べる食べる
パクパク、ペチャペチャ・・・。


それを、
「ワハハ…、よう食べるなぁ〜」と笑って見ている
おばあちゃんの姿を、
背中に感じていました──。