TVをつけたら、絵画教室の番組をやっていた。
何気なく見ていたら、
先生が、建物のスケッチを指導しておられた。

「垂直の線が、それぞれ真っ直ぐに描けてるかどうか、確認するにはね、この描いてる紙を、いっぺん ひっくり返してみるんです。
一生懸命に描いてると、目が慣れてしまって、垂直になってなくても、分からなくなっちゃうんですよね。」


へぇ〜、おもしろい〜 !

ワープロ入力を仕事で毎日やっていた頃、月に1度、入力メンバーで寄って話し合っていた。

どうしたら、入力ミスを無くせるかなども、それぞれ出し合った。

私を含めて何人かは、入力したものを出力して、原稿とつき合わせて確認していた。
また、横書きで入力したものを、画面で縦書きにして確認したりもした。

入力した画面で、そのまんま何度確認しても、ミスに気付かず、そのまま読んでしまうことがよくあるのです。


イラストを描いていて、ひっくり返して確認する、というのと、共通点がありますね。


世の中には、様々な人為的な出来事があって、信じられない悲惨な出来事も次から次へと起き、胸が痛みます。どうにも理解出来ないようなことも、たくさん──。

そういうことを作り出している、その人たちは、そういう風潮・気風・方向性などに慣れてしまって、
何が本質的に価値ある事なのか、
また何があってはならない事か、
見えなくなってしまっていることが多いのだと思います。

周りの人も、気付いてはいても、
「世の中、だいたいこんなもんだよね。。」
って慣れてしまったり・・・。


自分は、どうか──。
一度、ひっくり返して見てみなくては…。