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先日、町の図書館に行って、まど・みちおさんの ある本を探したのですが、無かったので、詩集を借りてきました。
書名は『きょうも天気』。(至光社)
2000年発行で、まどさん66〜91才のときの作品集。
特に心に強く響いた詩を4編ほど書き写させてもらいました。
そのうちの1編です。
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きんの光のなかに
この世には草があるし木がある
というようにして鳥がいるし獣がいる
というようにして日々が明けるし四季が巡る
というようにして私とても生かされている
ふりそそぐ秋のきんの光のなかに
という思いに浸れるのを幸せとして
この数かぎりない物事のなかの
どんなほかのものでもない
これっきりの
見えないほどの無いほどの
一粒として
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よく『自然との調和』とか『自然と共に』って言いますよね。でも、人間は、特別な存在ではなくって、自然の一部、ごくごく一部ですよね。それは、地球の歴史を見てもわかる。
もっと謙虚になって、自然に聞いて、自然から学んでいきたいです。
そして、自分が日々の暮らしの中で、なにかで困ったり、ナンダカンダ思ったり考えたりしていても、それは見えないほどの一粒。
でも、一粒としては、
有る。
一粒として生かされているのですよね──。