このごろ人様の短歌に感心するばかりなんです。


今週初め、NHKで『福祉ネットワーク スペシャル』ということで、
『介護百人一首』という番組があったんです。

2夜連続で、わたしは残念ながら1日目のは見逃してしまったんですが、幸いHPで見せてもらえました。 ↓
http://www.nhk.or.jp/heart-pj/event/tanka/sakuhin_idx.html


この中で、特にわたしの心に響いた歌を6首ほど御紹介。
(HPでは縦書きで、スクロールして上に下にと動かさないと読めないこともあるのでね。)

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 寝たきりの 言葉無くした母なれど
    クシャミの声は 母のものなり
                (北畠大陸)


 聞かれたら「ゼッコウチョウ」と答えいる
    ことばも 歩みも ままならぬ夫
                (竹崎香澄)


 毎日を 何度も抱き合ふ 私達
    あなたの介護してゐる おかげ
                (田中節子)


 あれ あれで 会話のはずむ ケアハウス
    はなやぐ八十路 わらいじわ ふえ
                (福田てる)


 いちにちを 姑に優しく生きた夜は
    湯船で一人 花まるをやる
                (宮武千津子)


 介護慣れ なだめ 笑わせ ほめ そやし
    いつか 夫の母となりおり
                (宮本初美)

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その一つ一つの情景が浮かんできて、
短編ドラマとか出来そうな気がしてくるんですよね。
そりゃ毎日のことですもの、
(も、大変…!)
ってなることも多いでしょうが、
わたしの胸には、じんわりと思えてくるんです。


人間て、
なん〜て素晴らしい──!