きのうは、久しぶりにワープロ入力の仕事が届きました。
大好きなんです、そういうの。
1時間ほどで終えて届けたら「え、もう出来たの!?」と喜んでもらえました。
好きなことで、ほんの一役、お役に立てるって嬉しいものです。

10数年前に、ワープロ入力を必死で覚えて(最初は、半泣き状態でしたが)、
種々様々、ほんとうに色んな入力をやらせてもらってきました。

あまり聞こえない自分にとって、目で読んで、お話が全部聞ける、こんなありがたいことは無いですね。
入力しているとき、原稿から、書いている人の思いや状況などがビンビン伝わってくる。

例えば、
子どもたちのお世話をしているN子さんが本を書いたときの原稿は、
メモ用紙やら包装紙をちぎった紙の裏やら、色々。それを貼り合わせてあったり、矢印で、「この段落を、ここへ挿入」とあったり、そういうのが、あちこちにいっぱい。

子どもたちを見ながら、ちょっとした合間にチョコチョコっと書く、
あるいは思い出したときに、忘れないうちに、そこらにある紙にササッと書く、
そんな様子が目に浮かんでくるんです。
その人の声やら、周りの子どもたちの声まで聞こえてきそう──。


ある大家(たいか)と言われる専門家の方の原稿が届いたときは、ビックリしましたねー。
達筆なんだけど、率直に言わせてもらうと、クセがあって、読めない…!?

これは、なんとしよう…って思いましたが、
2回3回と繰り返し読んでいくと、何となく分かるようになってくる。
不思議なもんですね。


書いた人の思いや言いたい事が、
読む人に、そのまんま伝わるようにする、っていう、
その橋渡しの大事な役割。

当時、入力メンバー、10数人いて、速い人はたくさんいましたが、
好き、という点では、私がトップの一人だったのでは?と思ってるんです。

そして、しょっちゅう分厚い辞書を引いて確認したり、昔の漢字も、何とか出そうと調べ上げたり。
細かいところを、書いた人に連絡とって、確認したり、
明らかに間違い?と思ったところは、付箋を付けておいたり。
奥が深いんですよね。

忙しいときは、毎晩夜なべしてキーをたたいて、
身体はクタクタでも充実感、手応えを感じて、
湿布をペタペタ貼って、ドンドン仕事をもらってきてやってました。

角3封筒にギッシリ、原稿が来たりすると、武者震いがしてくるんです。 (笑

自分にもやれること、お役に立てることがあるって、ほんと嬉しいし、
その仕事の面白味が分かってくるって、幸せの一つですね。

(実は、ゆうべ、「うーん、、どう考えたら…」ということがあったんですが、今日の日記は、敢えてこんな話題を選んでみました。
入力のことも、事実の一つですしね。)