きのうの新聞に方言の話題がありました。
姫路あたりの方言「べっちょない」。
私は、姫路から鈍行で3つ目くらいの、相生で生まれたので、懐かしくなりました。

「べっちょない」=「別条ない」からきたようです。
「大丈夫」とか、
相手に問いかけると「元気?」「どうしてるの?」って意味になります。

小さい頃、おじたちが、よくそんな風に声かけ合ってて、
何となく あったかい雰囲気を感じてましたね──。
互いに気づかう、思いやりの言葉です。

「べっちょないかぁ?」
「はぁ、おかげさんでー」

平穏無事で何より、って感じです。

新聞記事では、ある人気歌手の若者向けのライブで、その歌手が、
「みんなー、べっちょない〜?」と声かけたもんで、
若い人たちみんな、歓喜の声を上げた、とありました。

つまり、‘今どきの若い人たち’の間でも、そういった言葉が生きている、
ということらしく、嬉しくなりました。

   ***    ***
ウチの子ども達が通った学園で、テーマとして“へっちゃらさ”っていうのがありました。
まだ幼児のころです。

転んだって「へっちゃらさ」、泣いたりしないよ〜。
苦手なピーマンが出てきたって、「へっちゃらさ」、チョッピリだけ食べてみよっかな。
急な斜面だって「へっちゃらさ」、よじ登ってみるよ!

お陰で、みんな大らかに逞しく育ったようですね。

   ***   ***
昔、TVで『泣いてたまるか』って番組がありました。
『いまに見ておれ』って番組も。

(御存知の方は、同年代か、それ以上、ってことですね?
親近感おぼえますね〜♪)

いずれも、転んでも転んでも、なにくそ!と這い上がるストーリーで、
見ていて、心地よかった。
大好きな番組の一つでした。

「・・・してたまるか」とか「いまに見ておれ」
みたいなのは、ウチの家では聞かれない言葉で、新鮮な感じ!
言葉のもつ力の面白さとか感じましたね。