『森に還る日』という本を読みました。(PHP文庫)
星野道夫さんの、素晴らしい写真と詩です。

彼の本は、もう何冊目か、と
数えるのに両手が要るほど読みましたが、
どれも心にズンーと沁みてきます。

2ヶ所ほど抜粋させてもらったので書いてみます。
(原書は縦書き)


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夕暮れ、近くの森を歩いた。
覆いかぶさるようなシラカバやアスペンの若葉。
足元の草むらにはワイルドクロッカスの薄紫色のつぼみ……。
毎年、巡り来る季節の色なのに、
私はいつも不思議でならなかった。
長い冬の間、
木々の新緑や、花々の鮮やかな色はどこに潜んでいるのだろう。
植物が内包する色は、一体どこからやって来るのか。
いや、そもそも自然の色とは何なのだろう。


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ストーブの炎を見つめていると、
木の燃焼とは不思議だなと思う。
二酸化炭素、水を大気に放出し、
熱とほんのわずかな灰を残しながら、
長い時を生きた木は一体どこへ行ってしまうのだろう。


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ほんとうに──、
そもそも自然の色って、何なのかしら??
長い時を生きた木は、一体どこへ??

彼の本を読んでいると、
自然に謙虚になれて、それが心地良いんです。
心が静かにしっとりと落ち着いてきます。

あ、こんな駄文よりも、
彼のHPを見て戴きたいです。 ↓
http://www.michio-hoshino.com/index.html
写真のスライドショーも素晴らしいです。