miti32007-05-20

いま、カボチャの花がきれいです。
  *****
 
きのう講演会に行ってきたんですよ。
高速バスと、さらに地下鉄を乗り継いで。
私にとっては〈小旅行〉でした。

ペシャワール会』↓
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/
の、現地代表、中村哲さんの講演です。


なんとか無事に会場に着いて、受付けで、
事前にメールでやりとりしてあった、
その出力したものを差し出すと、
「あ、半額です」。
障害者手帳は不要)

そして、案内されたのは『特別席』と表示されたコーナー。


前から2番目の袖近く、壇上に手話通訳の人がおられる。
そのすぐ目の前、という位置関係で、
たぶん60才くらいの男性。
とっても手話が上手で、と〜っても表現豊か、
分かり易かったです。


これまでペシャワール会のことは、
いろんな本で読んだり、TV番組を観たりしてきたし、
講演の内容は、私にも大体は分かって嬉しかったです。

お話からも、手話からも分からない部分も、所々あったんですが、
「残念…」なんて思わないように、
気にしないようにしました。


講演は、活動の概略、大体のあらまし、といった感じでしたが、
20数年間、たいへんな困難にもかかわらず、
医療活動や、
とにかく水が要る!ということで井戸や用水路を掘ったりしたお話で、
充分に胸を打つものでした。


そして、
『自分たちは、現地の人たちを助けるんだと思っていたけど、
逆に、こちらが助けられているんです。』
と、共に汗し、共に苦悩(?)し、共に味わっている様子を、
プロジェクターの写真と、
穏やかな口調のお話で伝えて下さいました。


現地の子どもたちは、天真爛漫で、明るいんですよ〜!
すっぽんぽんで川に飛び込んで遊びまくったり。
『失うものがなんにも無いんですねぇ。』
──現代文明って、文化生活って、なんなんだろう??
って、考えさせられます。


そしてそして、
その中村哲さんは、私の斜め前、手を伸ばせば届く席だったんです!!
講演の前後には、その席に静かに座っておられたんですよ。
「握手して下さい〜!!」
ってお願いしたかったけど、
とってもそんな雰囲気じゃなかったですね。 (苦笑

本を1冊買ったら、中村さんの自筆のサインがあったので、
それで満足してます。


中村さんは、とっても謙虚な方のようです。
講演のあと、質問のコーナーがあって、
一人一人の素朴な質問にも、
丁寧に答えて下さいました。


その中で、ある人が
「中村さんは、確たる信念を持っておられて…(こんなに素晴らしい活動をなさっている)」
と言うと、
「私は、信念なんて無いです。」とアッサリ。
(と言われたと思うんです。)


現地のたくさんの人たちが餓死したり困窮したりしている様子を、見ておれない、
旱魃なら、ナントカして水が手に入るようにしたい、
現地の人たちが自立してやっていけるようにしたい、

そんなことのようです。


明日21日(月)、またNHKに出演されるそうですよ。
7:30〜総合TVの『クローズアップ現代』、
今回は、ケシ栽培の話題だそうです。 ↓

http://www.nhk.or.jp/gendai/

是非、観て戴きたいです。