こないだの土曜日の朝、「NHK短歌大賞」という番組を見ました。一般の方が投稿された歌です。

その中で、とても心に残った歌が2首ありました。
ひとつ目は、


  手話に聴く 指が伝える栗駒
          雪水はしる 谷川の音


この作者は、聴こえるようでした。「手話ニュースで、栗駒の谷川の流れを手話で紹介しているのを見て、その音が聴こえるようでした」とのこと。

選者は「自然の素晴らしさを、聴こえない人も・手話をする人も・作者も、知っている。知っていて尚 知りたいのですよね」と、その繋がりを話しておられました。
(私の聞き違いなどあれば、この番組を観た方、訂正してくださいね。)

響き合っている様が素敵だなー、って思いました。


もうひとつ、


  盲導犬 止めて 少女が 門口に
     匂ふ金木犀の前に 顔寄す


自分が、もし見えなかったら…って、想像してみました。
「あ、なんだか、良い匂いが──」って、
きっと、とっても幸せな気分になったことでしょう。