実家で4日間、母(82歳です)と暮らして、改めて母のすごさを感じたんです。


〝そのⅠ〟──お産のこと
この頃は、たいがい病院でお産されるようですね。
私は助産院でお産。産婆さんでしたが。

母が私を産むときには、
その日、兆候を感じて、母は自分で郵便局まで数分歩いて、産婆さんに電話して
(当時、電話は、各家になどありませんでした)、
自分でお布団を敷いて横になって、産婆さんは、やっと間に合った、という状況だったそうです。

ちなみに、私の祖母の時代は、
前日まで田んぼに入って、四つん這いになって草取りなどしていたそうです。

なんという逞しさ!


〝そのⅡ〟──荷物運び
6人くらいが座れる大きな机があって、木製でズシリと重いんです。
(私が運ばなきゃね、、重そう…)なんて思ってたんです。
そしたら、母は、小さなツルツルした材質の、座布団のようなものを持ってきました。
それを廊下に置いて、その上に机を乗せて、
廊下をスーッと運んでいっちゃいました、一人で。
「なんでも、これで運ぶんや♪」

恐れ入りました!


〝そのⅢ〟──再利用
○台所に、牛乳パックを切り開いたものが、ギッシリ箱に入っている。
お肉など切るときは、まな板に、それを載せてお肉を切って、あと捨てる。
まな板を汚さないで済む。

○牛乳パックの底の部分は、
コンロのそばに置いておいて、使っている最中のお玉を置く。

○チラシで小箱をたくさん作ってあって、
例えばお砂糖を計るときなど、それに入れる。

○あと、イージーバックは、きちんと畳んで、大きさ別に収納してあるので、
必要な時には、サッと使える。
これは、私も真似してます♪

そのほか、再利用っていうか、使い切る、という精神が、徹底している。

さすが、大正生まれ!

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でも、徐々に体力が弱ってきているし、考えごとしながら歩いていて転んだり…。
お母さん、いつまでも元気でいて下さいねー。
次は母の日に帰りたいな。